高校時代の友人たちと飲む。
話はごく自然に、病気と年金の方へ流れていく。
病気と年金の話になると盛り上がる。
困ったもんだ、と思ってたら、S君が、「もっとおもろい話しよーや」と言った。
同感である。
で、話題は変わったのであるが、気づくと、いつの間にか、病気と年金に舞い戻ってる。
ぐっと方向を変えてみようと、ソフトボールの話を持ち出してみた。
私たちの世代は、ソフトボール世代である。
「野球」はしたことがない。
「野球をしよう」と言うときの『野球」は、「ソフトボール」のことだった。
私も人並みに「野球少年」だったのであるが、大学以来、ソフトボールをさわったことがない。
もう一度、ソフトボールをしてみたい、と言ったら、S君はじめ、口をそろえて、やめとけと言う。
皆、わりとトシをとってからも、ソフトボールをしたことがあるのだ。
「若いときと同じやと思たら大間違いやぞ」
なんでもない球を空振りするそうだ。
なんでもないフライが取れないそうだ。
ポーンと上がったボールが、ふらふら揺れながら落ちてくるのだそうだ。
送球も、とんでもないところに投げてしまう。
空振りして骨折ということもあるらしい。
ぐっと話の方向を変えたつもりが、結局トシだというところに戻ってしまう。
私とちがって、スポーツ少年だった皆が言うのだから、やめておいたほうがよさそうだ。
トシをとると、ソフトボールも、ハードボールですね。