きのうは、乗馬クラブ。
馬には乗ってみろといいますが、このトシで、週一度乗るくらいではなかなか身につきません。
この間は、馬を馬房から出すのにてこずった。
綱を力いっぱい引っ張っても、びくともしない。
「コラッ!」と、遠慮がちににらんでも知らん顔である。
向こうに先生がいるのは見えていたが、一年にもなるのに、馬を引っ張り出すことさえできないのは情けない。
何とか自力でとがんばったが、どうしても動かないので、恥を忍んで助けを求めることにした。
「先生!」と、声をかけたとたんに、馬がすっと動き出したのには腹が立ちましたね。
まあ、なめられてるのはしかたないですが、ここまであからさまに態度に出されると、いくら温厚な私でもムカッと来ます。
帰りの電車。
若いお母さんと、小学生の息子、幼稚園の可愛い女の子。
お母さんは、鉛筆片手に手帳をにらんでいて、女の子の問いかけに答えようとしない。
「ネエネエお母さん!ゆみちゃんのお誕生日はいつ?」
「ねえ、お母さん!ゆみちゃんのお誕生日はいつなの?」
お兄ちゃんが見かねて答えてやる。
「12月18日」
女の子は、ぱっとお兄ちゃんをにらんだ。
「お母さんに聞いてるの!」
駅前の本屋で、やはり幼稚園の女の子とお母さん。
女の子が絵本をねだってる。
「何も買わないってお約束でしょ」
クールなお母さんである。
ジーンズにまつわりつく女の子を引きずるように店を出た。
しばらくして私も店を出ると、バス停のあたりで、まだ女の子がねばってた。
がんばりますなあ。
ついに女の子が泣き出した。
泣いておねだり。
お母さんは、あくまで冷静である。
「今までに、泣いて何とかなったことってある?」
きゃ〜!クール!
ニコニコ見ていたら、バス停のベンチで、杖を持った80代と思える女性二人が、目を細めてながめていた。
「よその子やったら、笑って見てられるんやけどね〜」
ほんとですね。
その女性が、もう一人の女性の買い物袋を見て、「それ何?」と聞いた。
「バドミントンの羽根」
「え〜っ!?バドミントンの羽根!?あなた、バドミントンするの!?」
「孫よ」
バドミントンの羽根を、杖で打つところを想像してみた。
難しそうだと思いました。