若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

大の字

朝から、白日会展を見に行きました。

予備校の先生の所属団体で、「写実!」という画風が多くて、人気があります。

この会のトップは、中山忠彦さんで、この会というより、日本のトップかな。
どういう意味のトップかというと、雅子妃の肖像を依頼されるような意味でトップです。
押しも押されぬトップです。

会場で作品を見てたら、白髪の紳士が、一枚の絵の前で、作者と思しき男性にいろいろ批評してた。
その白髪の紳士が、中山忠彦さんであった。

日本油絵界のトップのお話を聞ける機会はそうないので、ちょっと離れたところから盗み聞きしてました。

作品について実に細かく批評されてました。

その画風や文章から、温厚で誠実な方だろうと思ってましたが、話し方もその通りでした。

「ここは悪い」「これはよくない」と次々に指摘されるんですが、「あなたに、もっといい絵を描いてもらいたいんです!」という気持ちが、にじみ出てました。

好感度がぐっと上がりました。
同時開催の「小品展」にも中山さんの作品が出てたので、好感度アップついでに買おうかと思ったら、4号で800万円だったのでやめた。

はがき一枚200万円。
くそ!
い、いや、好感度は変わりません。

中山さんの批評が終わるころ、「ただいまから副会長による作品解説があります」という放送があったので、入り口に駆けつけました。

副会長も白髪の紳士でした。

楽しみに作品解説を待ってたけど、漫談ばかりでなかなか始まらない。
おもしろいんですけど、私、昼から用事があるんです。

約1時間、漫談。
副会長、杖をついて漫談。
おもしろいんですけど、昼から用事。

作品解説を待ってられないので、途中で失礼しました。

学園前駅で降りて改札を出たところで、3歳か4歳くらいの女の子が大の字になって寝そべってた。
お母さんが怖い顔でにらみつけてた。

大の字になった女の子は、かわいいほっぺたをふくらませて宙を見て居直ってた。

「さあ!どうとでもしろ!」という感じであった。

白日会には悪いけど、こっちの方が楽しかった。