朝日新聞一面。
文部科学省体力運動調査。
「シニア世代体力アップ。98年度以降右肩上がり」
「右肩上がり」というのは、どんどんよくなっているということだとはわかるけど、前からなんかヘンな言い方だと思ってた。
鏡の前に立って、右肩を上げてみてください。
「どんどんよくなってる」、というふうに見えますか。
見えないでしょう。
「シニア世代体力アップ」と書いてあって、次に「98年度以降右肩・・・」と続くと、お!98年度以降、シニア世代の右肩の盛り上がりがすごいことになってるのかな、とか、右肩がこらなくなったのかな、とか、私みたいに早とちりする人が多いと思う。
「右方」でいいんじゃないでしょうか。
文部科学省の調査では、65歳〜69歳の男性の腹筋回数は、1998年が11.97回で、2009年は14.05回になったと書いてある。
これもヘンな感じがする。
高齢男性の腹筋回数でっせ。
なにも、小数点以下まで出さなくてもいいんじゃないでしょうか。
「12回だったのが、14回になった」
これでいいと思います。
「11.97」などという数字は、高齢男性の腹筋回数に使う数字ではない。
ノーベル賞レベルの場面で使うものではないか。
いや、ノーベル賞レベルなら、「11.97」程度ではダメかな。
「11.978653」くらいは必要か。
いや、「11.978653427」あたりまでいくかもしれない。
ノーベル賞には詳しくないので、判断を保留します。
さて、65歳〜69歳男性の、「6分間の歩行距離」に関する調査結果も出ている。
1998年は588メートルで、2009年は612メートルにのびたそうだ。
歩行距離は、小数点以下なし。
なぜだ。
腹筋回数の方を重要視しているように思える。
朝日新聞に聞けばいいのか文部科学省に聞けばいいのか分からんけど、なぜこういう差をつけるのか聞きたい。