若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

姿勢

「姿勢が悪い!」と背中をつつかれたのは今から30年ほど前のことです。

つついたのは、家内の今は亡きおばあちゃんである。
法事の席であった。
「お父さんは姿勢いいのに」と言われた。

その後私の姿勢についてとやかく言う人はなかったのに、数年前、整骨院に通いだすと先生から言われるようになった。
そして、乗馬クラブに通うようになってクラブの先生からも言われるようになった。

整骨院の先生も乗馬クラブの先生も言うことは同じである。
右足が前に出ている、腰が後ろに倒れている。
連絡を取り合ってるのじゃないかと思うほど同じである。

で、姿勢を正しくしようとするけど、これが難しい。
「体格」みたいなもんだからそう簡単にはなおせない。
「人格」といっしょですよ。
身体のゆがみも心のゆがみもやっかいなもんです。

馬に乗ってる時、姿勢がどうこう言われても、自分自身どうなってるのかわからない。
動いてる馬の上で確認するのは難しい。

椅子にじっとすわってる時ならわかるのか。
整骨院で椅子にすわって、「右肩が下がってるのがわかりますか」と言われてもわからない。

自分の姿勢というのはわからんもんです。

乗馬で「正しい姿勢」に苦労してます。

「そんなに大きく腕を振ってはいけません」
「はいわかりました。これでいいですか」
「OKです」

こう簡単にはいかない。
悲しいかな、私は運動神経に恵まれてない。

運動神経くらいいいじゃないか。
それだけの容姿と知性に恵まれ地位と名誉と財産と権力を手中におさめ数々の栄光に包まれた身で運動神経に恵まれないと嘆くなど贅沢極まりないとおしかりを受けるとすれば小生不徳の致すところである。

なんの話か。
姿勢です。

で、馬に乗ってて時々非常にラクなことがある。
ふわっと乗れてる感じ。
そういうとき先生は、「その姿勢でいいです」と言う。

姿勢がいいとラクなんですね。

生きる姿勢も同じかもしれない。
お釈迦様が言いたかったのもそういうことかもしれない。
ちがうかもしれない。

かもしれないが多すぎるかもしれない。