じつは、夫婦そろって胃炎でダウンしてました。
もーろーとしてたので、いつのことかもわからないくらいですが、日曜日の夜中だったかな。
家内がおなかをおさえて七転八倒なので救急車を呼びました。
家内につきそって救急車に乗り込んですぐ目に付いたのが、「救急車をタクシーがわりに使わないで!」という張り紙でした。
「ワシに言うとるんか」と思ってしまった。
さて、家内の背中をさすってるうちに、なんだか私も胸が苦しくなってきた。
なんだ?これは?
と思ってるうちに、ムカムカ苦しくなって、今度は私が七転八倒になったではありませんか!
家内の七転八倒と合わせて夫婦ふたりで十四転十六倒!
それにしても、救急車のクッションの悪さ、なんとかならんですかねえ。
何年か前、首の激痛で救急車で運んでもらったことがあります。
私の救急車初体験。
その時、激痛の首にガンガン響くクッションの悪さに呆れたのであった。
その時のことを思い出しながら七転八倒してたら、今まで七転八倒中の家内が、「だいじょうぶ?」と私の背中をさすってくれました。
だいじょうぶじゃない。
病院に着いたけど、足がふらふらで歩けない。
救急隊員と家内にささえられて歩くのがやっとこさでした。
家内のために救急車を呼んで私が付き添いで乗ったのに、降りるときは立場が完全に逆になってたのが、じつに不思議であった。
救急隊員に右腕、家内に左腕を支えられてよろめきながら歩く私の顔を見て、救急隊員がニヤニヤ笑ってるように思えたのは僻目か。
ベッドに横たわって点滴を受ける私を家内は心配そうに見守ってくれたのであった。
症状から見て、インフルエンザかウイルス性胃炎のどちらかだと思いました。
「先生、インフルエンザかウイルス性胃炎かどっちでしょう」
「言えん」
「あ、やっぱり胃炎ですか。タチの悪いウイルスでしょうか」
「あんたのダジャレの方がよっぽどタチ悪いで」