今日は美術予備校。
受験生が一人もいなかった。
社会人三人のなごやかな日であった。
終わりがけに女学生が一人入ってきて、先生に受験報告してました。
白いダンボールとアルミホイルが課題だったそうです。
出来栄えについては何も言ってませんでした。
先生も何も聞かなかった。
第一志望じゃなかったのかな。
社会人三人、気楽とは言え真剣です。
石膏デッサンの青年は、何者であろうか。
受験生でないことは確かですが、平日の昼間に石膏デッサンとは。
水彩で花を書いてる中年女性は、私同様、「趣味」ですよ。
受験でもなく仕事でもない。
私は、シャルダンの静物の模写。
先生の指導のもと描き進めてます。
「だいたい描けたかな、と思ったところで、半分です」
先生の言葉通り、先は長そうです。
模写といってもなかなか見てないもんです。
人間、ぼーっと見てるんですね。
ぼーっと生きてる。
「天才」とかいうのは、ぼーっとしてない人。
シャルダンは、ぼっーっと描いてないです。
考え抜いてますな。
考え抜いてるんだな、というのも先生に言われてわかる。
困ったもんである。