若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

醍醐寺階段

醍醐寺の階段でこけてケガをした女性が醍醐寺を裁判に訴えた。

この話でわからんのは醍醐寺講堂正面の13段の階段のうち、女性がこけた5段目だけ段差が大きかったということである。
他は20センチくらいなのに5段目だけ33センチ。
どういうことか。

若草鹿之助商店階段事業部が調べました。

この階段は、歴史上有名な「太閤秀吉醍醐の花見」の時作られた階段である。
派手なことをして世間を驚かせたかった秀吉は、醍醐の花見の演出を千利休にまかせたんですね。

千利休は講堂正面に階段を作って、秀吉、北政所淀君、諸大名たちが歌い踊りながら降りてくるレビューみたいなのを考えて振り付けを出雲阿国に頼んだ。
階段の設計は小堀遠州、施工は鹿島建設

秀吉は喜びましたね。

「利休、さすがじゃ!諸大名どもを引き連れ階段を歌って踊りながら降りてくるとは、宝塚みたいじゃのう!」
「は、太閤殿下は、さしずめ花組トップというところでございますな」
「わしが花組トップ!むはは、♪桜咲く国、桜、桜。花は西か〜ら〜、東から〜」
「殿下、それは宝塚じゃなくてOSKでございます」
「やかまし〜!読者は素人、黙っておれば分かりはせぬ!余計なことを申すな!」
「申し訳ございませぬ」
「しかし歌って踊りながら降りてくるとは良いアイデアじゃ」
「踊るのは5段目からでございます。5段目だけ段差を大きくしてありますので、その段差を利用してポンとステップを踏んで踊りだす演出でございます」
「なに?段差を利用して踊りだすのか」
「これがホントのダンサーです」
「え〜かげんにしなさい!」
「ホントにネッ!」

このダジャレが秀吉の怒りに触れ利休は切腹を命じられたのであった。