アゲハの親はアゲハだと思われるでしょうが、私たち夫婦のことです。
今年はがんばって育てました。
自然のままだと蝶になる確率は1割以下ともいわれるアゲハの窮状を見かねて決然と立ち上がった、というのではなく、孫に見せてやりたかっただけ。
5歳児はなちゃん4歳児ゆうちゃん3歳児ことちゃんは喜んでくれた。
こっちがはりきったほどじゃないけど。
今年はおしまい、また来年。
来年はあきらくんが喜んでくれるだろうし、再来年はしょうちゃんと思ってたんですが、二、三日前、庭のキンカンを見ると、幼虫がたくさんいた。
どうしようかと思ったけど、家内と相談の上、また来年ということに決定したんですが、それから雨がざあざあ降った。
流されてると思ったら、けなげにもキンカンの葉っぱの上で、激しい雨に耐えていた。
激しい雨に耐え抜いたあげく、鳥のえさになるのかと思うと放っておくわけにいかず、育てることにしました。
キンカンを見ると、かなりいたんです。
幼虫が大小取り混ぜて10匹ほどと、卵が何個か。
きのう、一気にプラスチックケースに入れました。
今朝見たら、どんどん大きくなってます。
一匹はアオムシになってました。
その横では、幼虫が三匹、きれいに整列してた。
おりこうちゃんである。
私たちがお預かりしたからにはお子様たちは安泰です。
アゲハのご両親様、ご安心ください。
飛び立つ姿を見ていただけないのが残念です。
アゲハに心あるならば、私たち夫婦に感謝の言葉のひとつも降ってくるはず。
アゲハの総理大臣がいるならば、私たちに「アゲハ栄誉賞」をくれるはず。