90歳というと、すごいんじゃないでしょうか。
20年ほど前、母が認知症で要介護施設に入居したころ、その施設で、90歳は少なかった。
女性はなんとか90歳まで頑張れるけど、男性ではなかなかむずかしいと思いました。
いまや、男性でも90歳は珍しくない。
いや、珍しいけど、20年前に比べるとふえました。
20年前は、100歳を迎えた方には、奈良市長がお祝いに来たんですよ。
いまや、そんなことをしてたら、市長の身体はいくつあっても足りないと思います。
ウチの父が80歳になったときは、奈良市から、米何十キロと毛布をもらいました。
良き時代であった。
今日、九州の親せきAさんからはがきが届きました。
「このたび、90歳になるのを機に、ケア付き老人ホームに転居します」という通知でした。
えっ!と思いました。
Aさんが90歳!
Aさんとは、20年ほど前に一時的に接触があったんです。
Aさんが70歳、私が50歳でした。
20年たったんだから、Aさんが90歳で私が70歳でなんの不思議もない。
なんの不思議もないのに、なんか不思議である。
あのAさんが90歳。
私が50歳から70歳になったのはまだわかるんです。
90歳というのがちょっと・・・。
私にとって、「90歳」というのはけっこうインパクトのある数字です。
たぶん、今の若者は、「90歳」といってもびっくりしないでしょう。
今の若者をびっくりさせようと思ったら、110歳くらいまで生きなければならない。
べつにびっくりさせんでもいいけど。