一寸の虫にも五分の魂、と言いますが、最近では、3歳児あきらくんを見ててそう思うことがあります。
虫とあきらくんをくらべるのはあきらくんに失礼のように思うし、そんなことを言うのは虫に失礼のように思うし、あちら立てればこちらが立たず、気配りの鹿之助としては悩む所です。
今日、幼稚園年長さんのゆうちゃんと、あきらくんが、もうすぐ誕生日を迎える小学一年生のはなちゃんに、バースデイカードを書いてました。
ゆうちゃんは、「はなちゃん、おたんじょうびおめでとう」と言いながら、平仮名で書いてました。
あきらくんは、「はなちゃん、おたんじょうびおめでとう」と言いながら、ぐちゃぐちゃ書いてました。
ぐちゃぐちゃ書いてたあきらくんが、ぐちゃぐちゃ書いた紙を持って、「おじいちゃん、これ、あそこに貼って」と言ったとき、私は思わず、「あ、あきらくん!」と叫んで抱きしめてしまった。
「あそこ」には、つい先日まで、ゆうちゃんが書いてくれた、私と家内へのバースデイカードが貼ってあったんです。
私たちの誕生日は6月なんで、ゆうちゃんが、「おばあちゃん、たんじょうびおめでとう」「おじいちゃん、たんじょうびおめでとう」と書いたカードをくれたんです。
で、私たちは、「ゆうちゃん、ありがとう!上手に書いたねえ」と感激して、2枚のカードを壁に貼ってたんです。
ついこのあいだ外したとこです。
それを、あきらくんは、じ〜〜〜っと見てたんですね。
今に見ておれボクだってと、小さい胸に炎を燃やしてたんですね。
貼りましたよ。
あきらくんの、はなちゃんへのバースデイカード。
いや、単なるバースデイカードではないですね。
まあ、なんちゅうか、あきらくんのアイデンティティカードかな。
ぐちゃぐちゃですが。