自治会の役員選びの季節で、いろいろたいへんです。
田舎の自治会長選びの話を読んだことがある。
自治会長が決まらず困ってた。
有力候補に二度お願いに行って二度とも断られたという話を聞いた人が、「そんなに困ってるなら私がやりましょう」と手を上げたら、「あほか!」と怒られた。
その村では、自治会長は二度断って三度お願いされて引き受けるのが習わしだというんです。
むずかしいというかややこしいというかおとなの世界というかこどもっぽいというか。
ウチの近所の自治会長は押し付け合いです。
貧乏くじをひかされてなる。
自治会長で貧乏くじですから、連合会長ともなると「年末ジャンボ貧乏くじ」ですよ。
その「年末ジャンボ貧乏くじ」を自ら、頼まれもしないのに引こうと言う人が去年現れて連合役員一同驚いた。
30年度の連合会長を出すことに決まってる自治会のAさんです。
「どうせ誰も引き受けないだろうから30年度会長は私がやります。やるからには経験しておいた方がいいから29年から連合役員をします」
実に殊勝な心がけである。
周囲も完全にそのつもりでした。
ところが、きのうヘンなことになってることがわかった。
いちおうその自治会の推薦が必要なんです。
で、事情をよく知らない役員さんがAさんにお願いに行った。
Aさんは、お願いの仕方が気に入らないと言って断ってしまった。
断られた役員さんは、ああそうですかと、他の人にお願いに行った。
そしたら、事情をよく知らないその人があっさり引き受けてしまった。
これは、Aさんがはしごを外されたというより、自分ではしごをけ飛ばしたという感じですね。
近来まれな困った話である。