自治会には規約があります。
いろいろ細かく決まっているような、いろいろに解釈できるような、微妙なもんです。
この地域では、5つの自治会が集まって連合会を作ってます。
連合会長は、各自治会持ち回りです。
連合会にも規約があります。
非常に大雑把な規約です。
とくに何をするということもないので、おおざっぱでいいんです。
きのう、連合会の規約について、現連合会会長のAさんと、次期連合会会長のBさんと私とで話をしてました。
Bさんは、規約とか規則について非常にうるさい人です。
非常にうるさいのに、非常にいいかげんなとこがあって、これまでも規約について話してて何度もこけそうになりました。
法務関係の国家公務員だったそうです。
現会長Aさんが、「こういう場合はどうすればいいんでしょうかね」と言いました。
すると、Bさんが間髪を入れず、「そういう場合はこうするんです」ときっぱり答えました。
私は、そんなことどこにも書いてないけどなあ、と思いました。
Aさんも、けげんそうに、「それは、どこに書いてあるんですか」と聞きました。
Bさんは、「よくぞ聞いて下さいました」と言わんばかりににっこり笑ってバッグから書類を出すと、「ここに書いてあります」と指で示しました。
書類を見たAさんは、困惑の表情を浮かべました。
目が点という表情でした。
「・・・これは・・・おたくの自治会の、規約ですね」
「そうです」
国家公務員、だいじょうぶか。