分館の用事で、近くの銀行へ行きました。
ウチを出て歩きだしたら、後ろから車が来た。
27年度の自治会役員だったAさんでした。
私より少し年上、気のいい方です。
ファッション関係の工場を経営してます。
「どこ行くの」と聞かれたので、「銀行です」と答えた。
「あ、わしもや」と言ってAさんは走り去った。
なぜ「乗れ」と言ってくれないのだ。
銀行につくと、Aさんは用事をすませて私を待っていたようであった。
私の用がすむと、Aさんは、「お茶飲も。おごるわ」と言った。
車に乗せなかったのを反省したのであろうか。
喫茶店のテーブルで、Aさんがごそごそしてるなと思ったら、バッグから預金通帳を出した。
何冊も出した。
同じ銀行にこれだけ通帳があるというのはアヤシイのではなかろうか。
怪しんでいると、一冊を開いて見せた。
指差すところを見たら、何万円の単位で出金記録がある。
次々と指差す。
カタカナで競馬の馬の名前が書いてある。
「これだけ、馬券を買ってるんですか?」
「え?いや、ちがうわ。これは出金やがな。入金を見てもらわんと」
指差すところを見たら、競馬の馬の名前と何十万単位での入金記録があった。
要するに、Aさんはグループで競馬の馬を持ってるんです。
月々経費を払って、馬が出走すると賞金をもらうそうです。
「もうけてるんですね」
「まあ、損はしてないけどな」
アヤシイ。
かなりもうけてる。
Aさんが、「ウチの近くにお寺ができるらしい」と言ったので驚きました。
住宅地の真ん中にお寺?
アヤシイ。