若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

苦心のプレゼント

きのうの祖父母参観で、最後に恒例のプレゼント贈呈がありました。

子供たちが作った「作品」を、おじいちゃんおばあちゃんに感謝の心を込めてプレゼントしてくれるんです。

参観がすんでしょうちゃんとすわってました。
しょうちゃんが持ってるビニール袋に、なんか入ってました。
正体不明の紙細工です。

「ふ〜ん、これが今年のプレゼントか。いったいなんだろうか」と思って見てました。

すると、担任の先生が、「これからプレゼントをお渡しするんですが、その前にちょっと説明させてください」と話し始めました。

一番前にすわってた子の作品を取り出して、「このプレゼント。作るのにとっても苦労したんです」

「まず、紙を絵の具で染めました。これは子供たちがしました。次に、その紙を三角に折りました。これがとっても難しかったんです。紙が、色が染まりやすいようにキッチンペーパーを使ったんです。折り紙じゃないですから簡単に折れないんです。三角に折りましょう!では済まないんです。何度も何度も言いました。三角に折りましょう、三角に折りましょう、三角、三角、三角!それから、この上のところの金紙を見てください。細い金紙を周囲に貼っていますね。これ、子供たちには切れないので、私が切ったんです。これがとっても・・・」

その辺まで聞いた時、しょうちゃんが、「先生!もういい!なが〜い!」と叫びました。
私は、あわててしょうちゃんの口をふさぎました。
早くプレゼントしたかったんだと思います。

先生は続けました。

「この金紙を貼るのに、ノリをつけます。細い金紙を貼るので、ノリがはみだすんです。ノリをつけるのが難しくて、これも私がやりました。それから四隅をひもでくくってありますが、これも子供たちには無理なので私がやりました。この結び方がむずかしいんです。あんまりきつくすると紙がへしゃげるし、ゆるいとしゃんとしないし、加減がとても難しかったです」

その時またしょうちゃんが、「先生!もうおしまい・・・」と大声を出したので、またあわてて口をふさぎました。

完成までの苦心苦労の数々を聞かせていただきました。

「小物入れ」だそうです。

先生は、「お孫さんたちの顔を思い浮かべながら使ってやってください」と言われましたが、思い浮かぶのは先生の顔ですよ。