NHKTVの『72時間』というのを毎週録画して見てます。
いろんな店や施設にやってくる人たちを、カメラを72時間すえて撮影する番組です。
きのう見たのは沖縄の自動車教習所でした。
見ていて、自動車教習所というのは「運転を楽しもう!」という人が来るところではないんだなと思いました。
生活のために運転するんですね。
なんのために運転免許を取ったのか忘れてました。
大型免許を取りに来てるおじさんを見て、50年以上前自動車教習所に通ってた時のことを思い出しました。
教習所でベンチにすわってたら、向こうの方から悪役プロレスラーみたいなこわそうなおじさんが近づいてきた。
巨漢であった。
ヤクザじゃなかろうかと思った。
ひ弱な大学生であった私の隣にガ~~~ン!とすわった。
私をにらみつけて「ワシ、大型免許取りに来とるんやけどな」と話し出した。
「ここの大型のセンセ、ヤクザみたいなやつばっかりやで。こわいわ~」
私は、フォークリフトの「免許(?)」も持ってます。
公的なものじゃないんですが、ふだんフォークリフトに乗ってる人のための講習会があって、最終日の実技試験に合格すると「終了証」をくれたんです。
ふだん乗ってる人ばかりの中で、一人のおじさんが「ワシは乗って乗って乗りまくっとるんじゃ!」という勢いで、講習のときからブイブイゴーゴー威勢よく走りまくってた。
最終日の実技試験は、置き場からパレットを取って倉庫の棚に乗せるというオーソドックスなものでした。
みんな緊張して慎重でしたが、そのおじさんは、「ワシの腕前を見ておれ!」と言わんばかりにブイブイゴーゴーキュルキュル急発進急ブレーキ急回転と妙技を見せびらかして、「見たか!どんなもんじゃ!」という感じでフォークリフトから降りると、試験官が「不合格」と冷たく宣告したのは気の毒であった。
運転と操作が乱暴で周囲の安全にも気を配ってないからとのことで、私も同感であった。
私は、「乙種第4類危険物取扱者免許」も持ってます。
「毒劇物取扱者免許」も持ってます。
「毒劇物」の試験のことは忘れられない。
ビンに入った液体の名前を書く問題があって、どんなにおいかとふたを取って思い切り息を吸ったら、強烈なにおいでひっくり返りそうになったんですが、倒れそうになりつつ答がアンモニアということははっきりわかりました。