出先で俳句結社の機関誌が置いてあったのでパラパラ読んでました。
大学の俳句会が発展した伝統ある結社のようでした。
十数人の同人がこの一年の間によんだ一人百句ほどの句が並んでました。
たぶんかなりの水準なのだろうと思いました。
ズラズラ並んでるのをパラパラ読んでたんですが、「お!」と目がとまった。
「平成は 君徳薄し 地震台風」
「地震台風」のところはちょっとちがったかもしれません。
「平成は 君徳薄し」とは穏やかじゃないですね。
ちょっとないでしょう。
「作者自解」というのがあって、ご自分で説明してます。
「平成に入って天皇家は儀式の簡素化をすすめた。儀式というのは簡素化すべきものではない。古来、天皇は大きな災害が起きると自らの不徳のせいとして改元したものである」というようなことを述べて、続けて平成に入って日本を襲った地震台風などの大災害を列挙しておられます。
つまり、天皇が儀式を簡素化するなど罰当たりなことをしたので災害が多かったと言いたいようです。
秋篠宮家の娘さんの結婚問題も俳句にしてます。
「・・・・ご存じないか小室さん」とかいう句でしたが、うろおぼえで前の方は何だったか忘れました。
この方によれば、秋篠宮は昭和天皇の喪中に、兄を飛び越して婚約だったか結婚だったか身の程をわきまえないことをした。娘も国際基督教大学などというマッカーサーが作った反神道大学に学んだ、だから小室さんとややこしいことになってざまを見ろ、いや、ざまを見ろとは書いてなかったけど、そんな感じでした。
皇室の現状、行く末を憂うる俳句。
私が知らないだけで俳句にもいろいろあるんでしょうね。
他の作者が「天国の・・・」(後忘れました)という自作を解説しておられましたが、ご自分の大学時代、人生の進路について悩みを抱えていたころ、母を事故で亡くし父から勘当され、そして私は、という長い解説で、これはもう俳句にして解説を書くより解説一本でよかったのではないかと思いました。
学生時代から俳句に打ち込んで来られた方たちの作品集、読んでよかったです。