ガソリンスタンドがなつかしい?
本が届きました。
アメリカの古本で『アメリカのガソリンスタンド』という本です。
一瞬、こんな本頼んだかなと思いました。
以前、『オズの魔法使い』の作者が書いた『ジェーンおばさんの姪』シリーズを読みました。
その中で大金持ちのおじさんが自家用バスで旅行するのに、ガソリンをタンクに詰めてバスに積んでいく場面があったんです。
1910年ごろの話です。
う~む、当時のアメリカのガソリンスタンド事情はどうなってたのかと思ってアマゾンで調べててこの本を見つけたんです。
注文したのを忘れてました。
アメリカのガソリンスタンドの歴史の本かと思ったんですが、ちょっとちがいました。
序文にこんなことが書いてあります。
「わたしたちベビーブーマー(日本でいう団塊の世代ですね)もすでに中年である。経済的余裕もできて一息ついたらやたら過去がなつかしくなった。若かった頃を思い出させるようなものがほしい!『なつかしの〇〇』の大ブームである。コカ・コーラ関連のグッズを集める人、宣伝チラシを集める人、そりを集める人・・・」
「そりを集める」というのがわかりにくいですが、アメリカでは子供の雪遊びが盛んだったようです。
その「なつかしの〇〇」のなかにガソリンスタンドも入ってるんです。
「子供のころパパやママとドライブした日のガソリンスタンド・・・」
さすがアメリカです。
私なんか、子供のころのガソリンスタンドの思い出と言うとひとつだけです。
小学校3年生だったか4年生だったか、授業中、ドッカ~ン!と爆発音が聞こえた。
学校の近くのガソリンスタンドで爆発事故があったんです。
それだけ。
なつかしくもなんともない。
1905年ごろ、アメリカで自動車は「なんとか使い物になる」という感じだったようです。
金持ちの道楽から、徐々に普通の移動手段になってきてた。
まだ自動車より馬のほうが便利だった。
馬は道端の草を食べれば動くけど自動車はガソリンを手に入れるのが一苦労だった。
自動車メーカーはたくさんあったけど、ガソリンのことなんか気にしてなかった。
「ガソリン?しらんがな」という感じだった。
小さな缶に入ったガソリンを売る店がところどころにあるくらいで、見つかったらラッキーという感じだった。
自動車で出発したのはいいけどガソリンがなくなって馬に引っ張てもらうというのは普通だった。
20世紀に入ってしばらくして、自動車が増えるにつれて「ガソリンスタンド」も増えてきた。
地下タンクとポンプができるまでは、給油というのは厄介で危険な作業だったようです。
読み始めたとこですが、多くの人の努力のおかげで今日のガソリンスタンドがある!ということがよくわかりました。