若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

春者毛要

朝日新聞朝刊。

書道大会の入賞作品の写真が並んでます。

最高賞の県知事賞がこの作品。

 

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ひと目見て「へた!」と思いました。

へたと言ってもどちらかと言うと好感の持てるへたさですが。

へたなのはいいとして書いてある字が支離滅裂である。

 

 

いきなり「春者毛要」とくる。

むちゃくちゃでございます。

ばらばらでございます。

漢字をおぼえはじめた小学生がうれしがって書いた落書きみたい。

よく見ると「毛」の横棒が一本多い。

漢字をおぼえはじめた不注意な小学生が書いた落書き。

 

首をひねりつつ記事を読む。

「全国の高校生、大学生ら若い世代の書を東大寺の大仏に捧げる『第11回大仏書道大会』の特別賞7点が決まった。」

失礼しました。

不注意な小学生がうれしがって書いた落書きじゃなかった。

 

この作品の解説。

「季節によって色を変える山を詠んだ、万葉集の歌を表現した。」

それしか書いてない。

 

そうどすか、と言うほかないけどいくらなんでも朝日新聞不親切。

「春者毛要」ですよ。

なんなんですかこれ?

春もので毛が必要となると、ファッショナブルな万葉人がお気に入りのカシミヤのカーディガンを詠んだ歌か?

 

このくそ忙しいのにネットで調べなければならん。

 

万葉集巻10、2177番詠み人知らず。

「山詠」(山を詠む)

 

「春は萌え夏は緑に紅のまだらに見ゆる秋の山かも」と読むそうです。

 

ファッショナブルな万葉人が春物セールでゲットしたカシミヤのガーディガンを詠んだ歌ではなかった。

 

さて、字です。

県知事の荒井さんに聞きたい。

これ、県知事賞なんですね。

いや、いいんですよ私は。

県知事賞でも総理大臣賞でも、天皇賞と言われても、エリザベス女王杯と言われても、モンドセレクション金賞と言われても「そうどすか」と言うほかないです。

文句ありません。

ただ荒井さんが納得の上なのか聞きたいんです。

 

なお、作者は東京の共栄学園高校の斉藤佳汰さんです。

おめでとうございます。