家内の白内障の手術が無事終わりました。
まず右目、一週間あけて左目、日帰り手術です。
このあたりでは有名な眼科の病院で、はじめて行った時、駐車場の広さとちょっとした総合病院並みの規模と患者の多さにびっくりしました。
最初の手術が終わった時、家内が「手術中に音楽が鳴っていた」と言いました。
あり得ますね。
患者の不安な気持ちを落ち着かせるような音楽。
たとえば「ポール・モーリア」とか「カラベリと彼のきらめくストリングス」みたいなムードミュージック。
そんなんじゃないと言うんです。
「どんなん?」
「ヘンな音楽」
「ヘンな音楽てどんなん?」
「こんなの」
家内が歌いだした。
「♪ア~ア~~~ア~~~」
なるほどヘン!
これはヘン!
結婚以来聞いたことないような家内のヘンな声を割り引いてもヘン。
なんちゅうか、宗教音楽風。
宗教といっても「邪教」系。
民族音楽風といってもいい。
民族といっても「呪われた民族」系。
こんなもん手術室で流すか?
不安をしずめるどころかかきたてますよ。
不安におののく家内の幻聴だと思いました。
二回目の手術が終わって、やはり似たような音楽が聞こえたという。
しかも今度は呪文みたいな声も聞こえた。
となると完全に邪教系音楽です。
あるいは完全な幻聴か。
今日は術後診察。
先生は手術を担当した方ではありませんでした。
二人とも女医さんです。
診察がすんでから家内が先生に質問。
「手術中に音楽が流れたんですが・・・」
「担当医が好きなCDをかけることが多いですね」
「は~・・・とても奇妙な音楽だったんですが」
先生はカルテを見て手術担当医の名前を確認。
二ッと笑った。
「あ~、〇〇先生ですね。〇〇先生は笛をやっておられるんで・・・」
「笛?笛って、あの、壺からコブラを呼び出す・・・」
「い、いえ、そんなんじゃありません」
待ってる患者も多いので根掘り葉掘り聞くわけにはいきませんでした。
患者のためのBGMと思ったら先生のためだった。
ま、いいんじゃないでしょうか。