朝日新聞訃報欄。
歌手の佐々木新一さんが亡くなった。
1946年生まれということで私と同じ年ですが知りません。
知らない歌手だなあと思いつつ記事を読んでびっくり。
1966年「あの娘たずねて」が100万枚の大ヒットというんです。
知りません。
ぜんぜん知りません。
佐々木さんの名前もおぼえてないし「あの娘たずねて」もまったく記憶にない。
私が20歳の時の100万枚突破の曲をおぼえてないなんてそんなことあるだろうか。
家内に聞いても知らないという。
で、家内のスマホで検索。
ステージで歌う様子が出ましたが顔を見てもおぼえがない。
前奏が始まっても聞いたことない。
歌いだした。
「♪花の東京のど真ん中・・・」
聞いた瞬間家内と声を合わせて叫びました。
「知ってる~~~!」
特大の「知ってる」です。
当時イヤになるほど聞いたんでしょうな。
ハタチの私の耳と脳にこびりついたんですね。
今だとこうはいきませんよ。
100万枚売れようが500万枚売れようがこびりつかない。
1000万枚売れようがアメリカで売れようが肝心の私が知らないのではどうしようもない。
今の歌手は気の毒である。
「あの娘たずねて」ですがネットで歌詞を調べました。
あの娘を東京中さがしまわるんです。
見つからないので大阪に行ってさがす。
大阪でも見つからないので次にどこに行ったと思います?
高松です。
なんで高松?
作詞者が高松出身かと思ったけどわかりませんでした。
ひょっとすると「南国土佐を後にして」で四国ブームだったのであやかったのか。
ちがうようです。
「南国土佐を後にして」は195年のヒットだからちょっとずれる。
調べるとこっちもナゾです。
最初のレコード化のときはA面が「南国土佐を後にして」なんですがB面が衝撃的です。
「ドクトル・ジバンヌ」(トルコポピュラーソング)
なんですか、これ。
「A南国土佐を後にしてBドクトル・ジバンヌ」
実に奇怪なカップリングである。
大ヒットしてからレコード会社もこれではまずいと思ったようでB面の曲を入れ変えてます。
「おけさ時雨」
誰もが納得の選曲です。
最後になりましたが佐々木新一さんのご冥福をお祈りします。