朝日新聞広告。
「脱脂粉乳の味を、いまもずっと覚えている。」
何の広告かと思ったら「ユニセフ遺産寄付プログラム」。
「そうくるか!」と思いました。
「そうくるか」と言われたことを思い出した。
何年か前、自治会役員の任期を終えての慰労会。
まず乾杯ということで隣りの席の熟年女性副会長Sさん、わが自治会を代表するふっくらさんにビールをつごうとした。
「・・・いや・・・わたしは・・・」
「飲まないんですか」
「飲むんですけどね」
「じゃあ乾杯だけ」
「・・・いや」
「あまり好きじゃないんだ」
「お酒は好きです」
「じゃあ」
「いや、やめときます」
「ははあ、飲むとこわなるんやな」
「アハハ、そうくるか」
さて「脱脂粉乳の味」です。
ユニセフが我々世代の遺産を狙ってるんですね。
脱脂粉乳に目をつけた。
覚えてますよ、脱脂粉乳の味。
「うまかった!」とは思わない。
目のつけ所が悪かった。
「味」を思い出して遺産を寄付する気にはならない。
というか、「味」を思い出したら寄付したくなくなる人が多いのではなかろうか。
「脱脂粉乳の栄養を今でも覚えてる」
これならいける。
食糧難の時代を生き抜くことができたありがたさを思い出して寄付する人もいると思う。
この広告を書いた人は脱脂粉乳の味を知らんな。