物置を整理してたら古い作品が出てきました。
拙作「ツインタワー」です。
部屋にかけてたこともあるんですが長らく物置に入ってた。
40年近く前、私の下絵をもとにM君にシルクスクリーンで刷ってもらった。
刷り上がってきたのを喜んで我が家に飾たんですが誰も何も言わない。
タテが50センチほどのけっこう大きなものなんですが完全無視。
そう言えばこれまでもウチでは私の作品は完全無視だったなあとさびしくなった。
こんな絵を描いてたんですが美術関係の人以外からは作品について何も言われたことがない。
イヤ待てよ。
こんなもん見てもなんとも言いようないわな~。
こんなもんで親族ご近所の皆様の反応を期待した私が悪かった。
皆様が見てなんか言えるような絵を描こう。
う~ん・・・。
娘の肖像なんかどう?
「いやあ、これおねえちゃんですねえ」
「娘さんをモデルに、いいですねえ」
これでいこう。
で、当時一番言うことを聞きそうだった次女をモデルに描いた。
予想は大当たりで「かわいい」とか「似てる」とか、娘の肖像はあんなもんとはちがって話のタネになって満足であった。
以後肖像画街道まっしぐらとはいかんかったけどよろよろ歩んで今日に至る。
そういうわけで、これは私が方向転換することになった記念すべき作品なのである。
感慨深く見てたら家内が「そんな古いの捨てたら」というんですが・・・。