去年の12月に百貨店の靴売り場でカリスマ店員と出会いました。
シブイ顔の中年男性で「私は紳士靴のプロです!お客様は神様です!」というオーラを漂わせた人であった。
すすめられるままに靴を買ったんですがその時彼は「この靴をお求めになったお客様はすぐまた二足目をお求めになります」と言った。
その時は、「魔法にかけようとしてるんだな、かかってたまるか」と思ってたんですが、どうも魔法にかかってたみたいできのうまた行きました。
紳士靴売り場に入ると彼がいて満面の笑みで迎えてくれた。
開口一番、「あちらでそのシャツがちらっと見えたとき、な~んておしゃれなセンスのいい方だろうと思いまして、お顔を見たら!ご主人様~!」
ひざから崩れ落ちそうになりました。
どんなシャツかというと、長袖のアロハという感じ。
カリスマ健在というか魔法健在というか、その時点で十足でも二十足でも持って来い!全部まとめて面倒見ようという気になりました。
前回同様思いのままに操られた。
「ちょっと変わってますがいい色でしょう」と言われると「ちょっと変わってるけどいい色だなあ」と思ってしまう。
操られるというと言葉が悪い。
台本を渡されてその通りに演じている感じかな。
「売り場は私のステージです!主役はお客様です!これが台本です!」
気分よく演じてあっさり一足買いました。
買わされたんじゃないですよ。
帰り際にまた呪文が。
「秋冬用に一足ほしくなりますよ」
今回は「魔法にかけられてたまるか」とは思いませんでした。
また来るだろうなと思いました。(-_-;)