若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『アブラハム・リンカーン』

リンカーンの伝記を読んでます。

1916年出版の本で書いたのはゴドフリー・ベンソン(1864~1945)。

イギリス人で国会議員や市長を務め著作は学問的なものから推理小説まで幅広い。

ウイキペディアには「政治家、著作家、慈善活動家」と紹介されてて、亡くなった時新聞には「聴覚障碍者のために尽くした」と書かれた。

 

さて、この本は難しい。

私が読んだ英語の本の中で一番難しい。

文章が長いんです。

コンマ、コンマ、コンマで延々とつながってて一つの文を読み終えるまでに途中でなんの話か分からなくなる。

4、5回読み返してぼんやりわかってくる。

 

以前読んだイギリスの言語学者の本で「一つの文で30単語以上あるのはモンスターセンテンス」と書いてありました。

この人のは60単語70単語は当たり前で100単語以上というのもある。

とにかくややこしい。

 

でも平気です。

ややこしいとこは飛ばす。

 

ややこしいとこを飛ばすとほとんど読むとこない。

 

でも平気です。

試験があるわけじゃないし読書感想文を書くわけじゃない。

 

ややこしいとこを飛ばしてもリンカーンが背が高かったことはわかる。

193センチ!

歴代大統領中第1位だそうです。

当時のアメリカ男性の平均は170センチくらいだったから目立ったと思います。

リンカーンは誠実穏健謙虚な人で大統領になってもえらぶることがなかった。

そんなリンカーンがただひとつ心ひそかに優越感を抱いてたのが背の高さだった。

 

大統領として国内外の大物政治家と会う機会がある。

初対面の時相手の背が高いとリンカーン大統領はあいさつもそこそこに「背比べをしましょう!」と言って密着したそうです。

当時の大物政治家は決闘を申し込まれたら受けて立つ勢いの人は多かったが合衆国大統領から背比べを申し込まれてカックンとなった。

ピッタリ密着されて困惑の表情を浮かべる大物政治家の姿が何度も目撃されてます。

相手の困惑をしり目にリンカーンは「私の方がちょっと高いですな。むはは」とご機嫌だった。

 

リンカーンは「NO」と言えない性格だった。

本人も自覚して悩んでた。

 

「もし私が女だったら・・・」と思い詰めてた。

「言い寄ってくる男たちにNOと言えない。重婚、三重婚、ふしだら不道徳、あ~!どうしよう!」

 

真剣に悩んだそうですがある日鏡を見て安心した。

「この顔に言い寄ってくる男はない!」

 

何を考えとるんじゃ。