面白そうな日記がないかと探していると、面白くない日記が見つかることがあるので面白い。
「ダイエット日記」というのが結構ある。
自分の「ダイエットにかける決意」を公開したような気になって、それを励みに続けようというのであろう。
あさはかである。
たとえば。
５月３日
「ダイエットにチャレンジ！」がオープンしました。
５月４日
本日の体重88.7ｋｇ。
５月５日
本日の体重88.5ｋｇ。8月3日までに85キロを目指す。
こういう日記がある。
一日で200ｇ減ったのだ。
順調ではないか。
目標も控えめで無理がなさそうだ。
あたたかく見守ってあげたい、と思ったら日記はこれで終わってる。
典型的三日坊主だ。
この人はダイエットに成功しないと断言できる。
ダイエット日記を長く続けてる人もある。
中年男性Ａさんの体重は波乱万丈だ。
身長168センチで、中学の時80ｋｇだった。
受験勉強がダイエットになったのか、高校では53kgになった。
30歳で57kgだったのが、タバコをやめたらまた80kｇ近くになってしまった。
そこで、「62kgへの挑戦」をはじめたのだ。
「62kg」というのがなんとも微妙な、身体がかゆくなるような数字だ。
理由は書いていない。
年内達成を目標にしていたが、12月31日現在72キログラム。
私は、この人も成功は難しいと思った。
というのは、この人の日記は写真入なのだ。
なんの写真か。
「こんなものを食べました！」「おいしかった！」という食べ物の写真だ。
「ダイエット日記」と言うより「食いしん坊日記」だ。
最近見つけた中で最も期待したのは
「理屈っぽい日記 in Paris」
「パリ在住の大学院生兼日本語教師が、芸術論、社会論、教育制度論を毎日展開します」
期待が大きかっただけに、失望も大きかった。
「『理屈っぽい日記』がオープンしました」
これだけ。
あと、なし。
他に何も書いてないのでこの人が本当に理屈っぽい人かどうかはわからんが、あきっぽい人であることだけは確かだ。
