朝日新聞の記事。
来年度から高校で使用されるある英語の教科書の、和文英訳の文章が問題になっているようだ。
「みんなで野球を見に行きます」
「クラスに何人かサッカー部員がいます」
「テレビで相撲は誰も見ません」
この文章に日本相撲協会が怒っているのだ。
この例題が極めて不適切だとして、日本相撲協会が教科書会社に物言いをつけて、取り直しならぬ書き直しになった、などと書いてあれば楽しいのだが、そんなことは書いてない。
朝日新聞もまだまだだ。
教科書会社は、「他意はない」と言っているそうだ。
「このクラスで英語の勉強をするものなど誰もいません」
これくらいの例題を期待する。
教科書会社もまだまだだ。
私が高校の頃、赤塚不二夫さんの「おそまつくん」が子供達の間で大人気になった。
通学の電車の中で、小学生の男の子達が、「おそまつくん」と言う名前を口にするのを初めて聞いたとき、なんとバカバカしい名前の漫画だろうかとあきれた。
自分がファンになって全集をそろえることになろうとは思いもしなかった。
そのころ、「週刊朝日」が「おそまつくんブーム」を取り上げた。
「ブームに便乗して、フルタ製菓から『おそまつくんチョコレート』なるものが発売されたが、味はその名の通りおそまつなモノ」
驚いた。
こんなこと書いていいのか。
案の定、次の週に、フルタ製菓からの抗議の投書と、編集部員一同で食べてみたら非常においしかったので謝罪します、と言う文章が掲載された。
書いた記者がおそまつだったのである。
(「フルタ製菓」が発売元だったかどうか調べたけれど分からなかった。
しかし、フルタ製菓の現在の会長が古田亀彦さんで、社長が古田鶴彦さんだということが分かった。「おそまつくん」に勝るとも劣らぬネーミングである)