若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

結婚式

今日は、丑之助君と美☆ちゃんの結婚式だった。

二人は、尊師のボーカル科の生徒だ。
私は、二人は単にそういう関係だと思っていたので、「結婚」と聞いたときは少々驚いた。
私は付き合いの初めから知っているし、二人とステージをともにしたこともある。
そういうご縁で仲人を頼まれて引き受けた。

「仲人」は二度目だが、発表会みたいに緊張しない。
私は、ギターさえ持たなかったら一人前なのだ。

挨拶と言っても、原稿用紙何枚かの文章くらい覚えるのはわけが無い。
今回も、双方の親の名前を間違うといけないので、それだけは紙に大きく書いて持っていた。
ところが、初めに新郎新婦の名前を言う時、美☆ちゃんの名前が出て来なくて、これにはわれながら驚いた。
これまで親しく呼んでいた名前がどこかへ飛んでしまうなんて、予期せぬ出来事がおこるものだ。

予期していた出来事も起きた。
うちにも年頃の娘がいるので、「花嫁の父」という立場が身につまされる。
最近、結婚式に出ると、花嫁と父親が腕を組んで歩く姿とか、幼い頃の写真とか、新婦から親への挨拶とかにぐっとくることが多い。
以前はあまり感じなかったことだ。

今日、二人の「思い出のアルバム」がスライドで映し出された。
二人の幼い頃のかわいい姿にぐっと来てしまったが、これはすぐ回復できた。
なぜなら、ヤマハでの思い出の写真もあって、私が丑之助くんのバックでギターを弾いている写真や、クリスマスコンサートで私がサンタクロースの格好で美☆ちゃんと歌っているところが紹介されたからだ。

映されただけなら良かったが、司会者が、「あれが本日の媒酌人です」と余計なことを言って、私はモーニング姿でおすまししていたのに失笑を買ってしまった。

お色直しが済んで、美☆ちゃんとお父さんが腕を組んで現れた。
これには盛大にぐっと来てしまった。
イカン!と思ったが、トドメは美☆ちゃんの手紙の朗読であった。

美☆ちゃん自身、読む前から泣いているので、私も聞く前から泣いてしまった。

ある人が、娘を嫁がせる日が近づいた時、会社から家に帰るのに、足が地面にめり込んでいくような感じだったと書いているのを読んで、ばっかじゃなかろうかと思ったのはつい二十年程前のことだ。

私も完全な馬鹿オヤジだ。
娘の結婚式では、「思い出のアルバム」も「新婦の手紙朗読」も禁止だ。