小泉首相が、記者会見で米軍によるファルージャ総攻撃に支持を表明した。
記者会見の後、首相はブッシュ大統領に電話を入れた。
「ジョージ、ファルージャ総攻撃は成功させなければダメですよ。失敗したら、あなたも私も世界中の笑いものになるばかりか、イラク国民の恨みをかうだけですからね」
「ジュン、ノープロブレムよ。まかせてちょんまげ」
「気楽な男やで。あんたにまかせとけるなら苦労せんがな。あのねー、あんたはええわ。もう十分笑いものになってるし」
「ほっといてちょーだい」
「今世界でいっちばん恨まれてるの、あんたやし」
「そんなおだてに乗るワシか。しかし、ジュン、いつも気ぃ使うてもろて、おおきに。早々と支持表明やて、うれしいなあ。あんただけや」
「ほんま。ワシだけや」
「・・・」
「あはは、ジョージ、ジョージ、ちがうわ、ジョーク、ジョーク!あんた、深刻な顔したら似合わんよ。お悔やみ言うのにはむかん顔やからね。その点、惜しかったなー、ケリーさん。あの人は、お通夜やら葬式向きの顔してたけどね」
「あれでだいぶと助かったワ」
「しかし、まじめな話、ファルージャ、大丈夫なん?爆撃足らんかったんとちゃう?」
「うーん、結構やったんやけどなー、ボコボコと。燃えんからなー」
「燃えんねー」
「東京やら大阪のときみたいに燃えてくれたら楽なんやけどなー。日本はやりやすかったワ」
「よー燃えたからねー。えらいめにおおたがな。あんたとこもたいがい無茶するからなー」
「無茶言うたら、こっちも特攻隊には泣かされたで。名前なんやったっけ?あ!紙くず特攻隊?」
「そうそう!若いモンの命を紙くずみたいにネ・・ちゃうがな!カミカゼ!」
「Oh!カミカーゼ!」
「感動した!」
「カミカゼにも泣かされたけど、自爆テロもかなわんで」
「自爆テロ!感動した!」
「あかんがな」
「悠久の大儀に命をささげる!神風特攻隊の諸君と、あい通ずるものがあると思いますねー」
「狙われるんはウチばっかりや。なんか、これさえあったら大丈夫、これが効くというようなんないかな」
「それがホントの特効薬!」
「えーかげんにしなさい」
「冗談抜きで、靖国神社にお参りに来たら?」
「ほな、初詣に行くワ」
というようなわけで、ブッシュ大統領は来年早々、スケジュールの調整がつき次第、小泉首相とともに靖国神社に参拝することが決定した。