若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

男も化粧だ!その2

物心ついて以来、オロナイン軟膏一筋、お肌にはオロナインという、オロナイン神話はもろくも崩れ去った。
オロナインより、ファウンデーションだ。

それにしても、この画面の私は、なんとなく目鼻立ちが整いすぎているように思える。
ファウンデーション効果だけではないのでは、という疑問が生じる。

このコンピュータは、眉毛、目、鼻、口等の各パーツを自由にレイアウトできる、「スーパー福笑いシステム」搭載のマシンではないのか。
私の「素顔」をもとに、各パーツの位置を最適化したのかもしれん。

ファウンデーションの塗り具合と、顔のパーツレイアウトに関して若干疑問が残るが、それは聞かぬが花の吉野山
次の画面に進もう。

画面には、「シャープな感じ」「落ち着いた感じ」というような言葉がならんでいる。
「この中から、お客様ご希望のイメージを、二つか三つお選びください」

私は、「知性的」と「ダンディ」を選んだ。
「まあ!お客様のイメージそのままですね!」と言うかと思ったが言わなかった。

次の画面は、写真が10枚ほど。
海に夕日とか、山並みとかいろいろある中から、1枚選べという。
そのイメージにあわせてくれるそうだ。

私は、草原に木が立っている写真を選んだ。
「お客様!気が立ってるんですね!」と言うかと思ったが、言わなかった。

次の画面は、再び私の顔になり、目のところにめがねのレンズが現れた。
私の顔に合った形のレンズだそうだ。

女性がパネルを操作すると、鼻の部分の金具と、つるが次々と現れた。
いくつめかで女性が操作をやめた。
画面の私がめがねをかけているではないか。
すばらしいシステムだ!

このめがねでいいと思う。

女性が、「これなんかお似合いだと思いますが」と言った。
すると、画面の知性的でダンディな私がにこっと笑って、
「そうですね、これにします」と答えた。

ほんとにすばらしいシステムだ。