若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

靖国神社参拝

10月17日、小泉首相靖国神社に参拝した。

阪高裁での違憲判決直後のことであった。
本殿には上がらず、拝殿前で賽銭箱にポケットから取り出した五円玉を投げ入れて、首相が「どうぞご縁がありますように」と拝んだその瞬間、賽銭箱から警視庁憲法係の刑事が飛び出した。

小泉純一郎だな!憲法違反の現行犯で逮捕する!神妙にお縄をちょうだいしろ!」

違憲判決を受けて、警視庁憲法係では首相が現れるものと張り込みを続けていたのである。
「ふん!ちょこざいな木っ端役人め!小泉死すとも民営化は死なじ!」

叫んだ首相は本殿の大屋根にするするっと上り、群がる警官を見下ろして高笑い。
「おめーたち、この彫り物が目にへーらないのけ。(注:江戸言葉をよく知らないので間違っているかもしれません)」

「オレを誰だと思っていやがる!?民営化小僧純一郎だ!」
ぱっと片肌脱いでタンカをきる首相の二の腕には、〒マークの刺青がびっしり!
「お!民営化小僧!御用だ!」
「しゃらくせー!オレにたてつくと警察も民営化してしまうぞ!」

懐から取り出した大量の80円切手をばらまくと、警察官の目にぺたりと張り付いたり鼻に張り付いたり口に張り付いたり、目が見えず息もできない警察官達は次々に倒れていくのであった。
「わはは、民営化の威力思い知ったか!」
こう叫んで首相は忽然と姿を消したのであった。
             完

作者の言葉。
この小説が、郵政民営化と首相の靖国神社参拝について考えるきっかけになれば幸いです。