若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

オフ会?

きのうは家内といっしょに、インターネットで知りあったFさんと初めてお会いした。
関東から出張でこちらへこられた機会にお会いしたのだ。

五年前、日本国憲法について調べている時、Fさんのホームページ「滴水亭」に出会った。
憲法の制定過程などについて、詳しく、要領よく紹介してあった。
かなり専門的と思えることも書いてあったので、「憲法」が守備範囲に入るような職業の、私より年上の方だ思った。
私は、感心するとすぐメールを書く。
返事に、ふつうのサラリーマンで、私よりいくつか年下、と書いてあったのでまた感心した。

「滴水亭」を一言で紹介すると、「辛口社会時評」ということになるだろう。
非常に辛らつな書き方である。
あるとき、「?」と思った。
情け容赦もなく小泉首相だったか、ブッシュ大統領だったかを切り捨てた後で、前日の西武ライオンズの試合のことが書かれていた。
イラク侵攻よりも、ライオンズが負けたことのほうが重大であるかのような書き方であった。

ほほえましい。
固いばかりでなく、こういう面がある方がかわいげがあってよろしい。

さて、パリーグプレーオフについて、私は単なる客集めの無意味な興行だと思った。
いくら西武が勝ったからといって、理論派のFさんとしては内心忸怩たるものがあり、うれしさと恥ずかしさをごちゃまぜにして弁解に努める一方であろう。

ところが、私の理路整然たる指摘にFさんは完全に居直ってしまった。
ライオンズが勝ちさえすれば、後は野となれ山となれ、法も常識も俺の知ったことか、と言う態度であった。

教養豊かで政治に強い関心を持つ模範的市民と思えたFさんが、今やライオンズという大きな弱みを持つふつうのおじさんに成り果てた。

きのう早速その弱みを突いてみた。
弱みを握っていると思うと余裕だ。
ライオンズファン、いいんですよ、あはは、いいご趣味ですなー。

なんと、Fさんはふつうのおじさんではなかった。
テレビで観戦しながら、テレビに向かって大声で叫ぶと言うのだ。
小学生なみだ。

負けゲームだと、液晶画面に向かって、「液晶の畜生!」などとしゃれにもならないことを叫んだりする。
むちゃくちゃである。

こうなると、ライオンズはFさんの弱みどころか強みだ。
政治論は戦わせても、ライオンズ論は厳禁だ。
虎の尾を踏むよりライオンズの尾を踏む方が恐ろしそうだ。