柔道の谷亮子選手が、妊娠のため世界選手権への出場を辞退した。
テレビで記者会見を見る。
「ハッピー系」の人の「ハッピー会見」だから、見ていてもハッピーだ。
出産後も選手生活を続けるそうだ。
次のオリンピックでも金メダルを目指したいと意欲的に語っていた。
「田村で金、谷でも金、ママになって金」
この言葉を聞いて、ロック好きの人は、エアロスミスの名曲「ママキン」を思い浮かべたはずだ。
次のオリンピックまで、谷選手のテーマソングは「ママキン」で決まりだ!
「ママキン」にのって颯爽と登場!
どうせなら、私の好きな、ガンズアンドローゼズが演奏する「ママキン」にしてほしい、などと妄想をふくらませていたら、今朝のテレビのニュース番組で、谷選手の記者会見のバックに「ママキン」を流していた。
よろしい!
5月に、センベー君がプロデュースしたライブ、「ヘンなバンド集まれ!」には、私たちのバンドをはじめヘンなバンドが4組出場したが、その中のヘンテコリンバンド「Route26」が、「ママキン」を演奏した。
どこがヘンテコリンかと言うと、ボーカルがヘンテコリンだ。
ウチといっしょだ。
このバンドは岸和田のバンドだ。
岸和田は特別の目で見られる地域と言える。
昔で言う「泉州」で、この地域の自動車のナンバープレートには、くっきりと「666」じゃなかった、「泉」の字が刻印されているのだ!
この「泉ナンバー」がどう見られているかは、田辺聖子さんが紹介していた川柳が参考になる。
「典型的な泉ナンバーのあほに会う」
余談はさておき、このバンドのボーカルのUさんは、私と同い年で、どこから見ても「岸和田の人」だ。
さらしを巻いてだんじりのてっぺんで踊っているのがぴったりの人だ。
一見、恐いような愛嬌のあるような風貌で、たとえて言えば、西方極楽浄土にまよいこんで途方にくれている閻魔大王、という感じである。
学生時代は、柔道でかなりのところまで行った人で、本来「演歌の人」なのだが、ヤマハでいつの間にか洋楽ロックを歌わされることになったのだ。
Uさんが「ホテルカリフォルニア」や「ママキン」を歌うところは、実に不思議な、幻想的と言うか悪夢のような光景だ。
完全カタカナ英語なのだが違和感がない。
家内がUさんの歌を高く評価しているのは、理解できるとも言えるし、理解に苦しむとも言えるのである。