若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

古典スポーツ

オリンピック。
柔道の谷選手は残念であった。

ワケがわからないうちに負けてしまった。
審判が、負けというのだから、負けなのだろう。
私にはわかりませんでした。

柔道は、「一本!」以外は、素人にはわかりにくい。
古典芸能といっしょで、玄人の世界だ。

ときどき、NHK教育テレビで、常磐津とか長唄を聞くけど、「名人常磐津文字太夫さん」とか言われても、名人なのかどうかわからない。
「この人、うまいのかな」と首をひねってしまう。
わかる人にはわかるのだろう。

柔道、体操など、そういう意味では「古典スポーツ」で、素人が口をはさめる世界ではない。

明解なのは相撲ですね。
はっきりしてます。
相撲に「優勢勝ち」もないし、「指導」もないし、時間切れもないし、場外もないし、「物言い取り直し」というのもはっきりしてる。
相撲見物はストレスがなくてよろしい。

国際化してないからかな。
相撲が国際化して、オリンピックに採用されると、そうはいかない。

まず、体重別になる。
それから、ちょんまげも廃止で、スキンヘッド、長髪、モヒカン刈り、パーマ、茶髪、金髪が出てくる。
マワシも、近代的な「スーパーマワシ」(どんなんかわからんけど)になって、ナイキやスピード社がどんどん新製品を出す。

はだしでは具合が悪いということで、スパイクシューズをはく。
素手で突っ張りは野蛮だから、グローブをはめる。

ラウンド制になるし、土俵が土ではテレビ映りが悪いというので、芝生になる。
塩をまいて清めるというのは神道的だから、キリスト教ユダヤ教イスラム教に配慮して胡椒をまくことにする。

そんなもの相撲じゃないと言っているようでは、国際化はできない。
スポーツも進化する。
今日、水泳の400メートルメドレーリレーをしていたが、これも100メートルずつ泳法を変えるのはもう古いという意見が出ている。
とにかく、テレビ時代のスポーツは、観客の興味をつなぎとめなければならない。
最近の視聴者は、100メートル見ているうちにあきてチャンネルを変えるらしい。

そこで、一呼吸ずつ泳法を変えようというのだ。
これが採用されると、見ているほうはおもしろいが泳ぐ方は大変ですね。