長い名前やなー。
単に次世代を育成しようと言うのではなく、次世代の育成を支援しようと言うのでもなく、次世代の育成を支援する対策を作ろうと言うのでもなく、次世代を育成するのを支援する対策を作るのを進めようと言うのだ、と思う。
で、「次世代」とは?
あかちゃんに、「あんたが次世代や!」と言ったら泣き出すと思う。
日本語になっていない。
若草鹿之助商店法案名称事業部からのご提案。
1.「あかちゃん法」
2.「這えば立て立てば歩めの親心法」
わかりやすいようなわかりにくいような法律だ。
女性に、あるいは夫婦に、子供をもっと生みなさい、とは言えないから、企業などに、もっと生みやすくしてあげなさい、と言うのだろう。
三番目の子供を生んだら二百万円あげましょうという企業もある。
よっしゃ!ごっつあんです!と張り切る女性に期待しているようだ。
報奨金的なものにとどまらず、さまざまな対策を講じて勤労者の出産と子育てを支援しようという動きが、この法案によって加速されそうだ。
めでたしめでたしという話ではない。
なんでも裏があるものだ。この法案によって得をするのは誰か。ベビー用品業界だ。この法案に関しても、「政官財の癒着」という旧来の腐敗構造がはっきり表れている。
業界の政治家への働きかけはすさまじく、自民党の某大物は「赤ちゃん本舗」、某大臣は「フーセンウサギ」、抵抗勢力のドンと言われる某氏は「パンパース」などとささやかれた。
紙おむつに現金を包んで渡したと言う、「黒いオムツ疑惑」や、接待の常識「飲ませる、握らせる、抱かせる」そのままの、「黒い哺乳瓶」「黒いがらがら」「黒いおんぶひも」などのうわさも飛び交った。
若草鹿之助商店特捜事業部で調査中である。
男性の育児休暇を制度として取り入れる企業も増えている。
見方を変えれば、現在の日本の企業や官庁などが、子育てをはじめとする家庭生活に向いていないと言うことだろう。
対策と言うより、悪あがきなのかもしれない。
男性の育児休暇は、北欧などでは定着しているようだ。
しかし、有給休暇さえ取れない日本では無理な「制度」ではないか。
カタチだけ、と言う感じだ。
「制度」はあっても、申請するにはかなりの勇気が必要だろう。
勇気がない男は「育児休暇制度」を利用できない。
これがほんとのいくじなしだ。