若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

朝日新聞に問う

国産ロケット「H2A」の打ち上げが成功した。
朝日新聞に、打ち上げの様子を中継で見て喜んでいる人たちの写真が出ていた。
東大阪市の、「物作り支援センター」の拠点である「クリエイション・コア」に集まった人たちだ。

朝日新聞はおかしい。
東大阪の中小企業が協力して人工衛星を作ろうと言う話と、ロケットの打ち上げとの区別がつかないようだ。
東大阪市の人がロケットを打ち上げるのではない。
荷物を積んでもらうだけだ。

私が、名曲「鹿せんべいツイスト」を吹き込んだテープをラジカセに入れて、それを「H2A」ロケットに積み込んで打ち上げてもらおうと考えたとする。
考えただけですよ。
朝日新聞ではこうなる。
「若草鹿之助氏、人工衛星打ち上げ計画を発表!」
「世界に届け!『鹿せんべいツイスト』」
小泉首相、若草氏を激励。『民間の活力を発揮して大いにやってください!』」

私が家で、「H2A」打ち上げのニュースを寝転んで見ている写真が紙面を飾る。
「打ち上げ成功を喜ぶ若草鹿之助氏」

東大阪人工衛星まいど1号」というのは、しゃれだ。
だじゃれに近い。
朝日新聞はしゃれがわかってない。
では、真面目なのかと言うと、そうでもない。
この「人工衛星」について、詳しい話など何も書いていない。
お粗末である。

何年か前、「鹿せんべい飛ばし大会」で「鹿せんべいツイスト」を歌ったときのことだ。
朝日新聞」の若い記者からインタビューされたことがある。
その記者は、私がなぜ「鹿せんべいツイスト」と言う曲を作ったのか、と質問した。
なんとなく、と答えると不満そうだった。
彼は、郷土愛、奈良への思い、と言う方向に話を持って行きたがった。
私の経歴を聞くので、CDにつけた私の「身の上話」を見せた。

それには、私が生まれてすぐ捨てられて鹿に育てられたこと、東大寺のお坊さんの世話になって、学校へは大仏殿から通ったこと、大学は「鹿語」の勉強のため「シカゴ大学」に留学したことなどが書いてあった。
朝日の記者は、それを読んで、「ウソばっかじゃないですか!」と怒ったように言った。

しゃれのわかる記者なら、「若草鹿之助氏はシカゴ大学で『鹿語』を専攻」と書いてくれたはずだ。
しゃれのわかる記者なら、「H2A打ち上げ成功に大慌て!人工衛星はまったくの白紙。H2Oで水に流して!」