夏休みになると、朝の駅で運動部の学生を見かける。
今朝見たのは、十数人の女子中学生だ。
全員、顔も手足も真っ黒けだ。
よろしい!
Tシャツの背中に、「快走飛鳥」と書いてある。
飛鳥中学の陸上部か。
陸上といえば、開催中の世界陸上で、サモアの砲丸投げのシャカ・ソラ選手が、飛行機の乗り継ぎで遅れて砲丸投げに参加できなかった。
主催者が気の毒に思って槍投げに出場させてやったが、最下位だったそうだ。
槍投げというより、投げやりだったのだろう。
今朝の駅では、「あの人」に驚いた。
前にも書いたと思うが、私が注目しているおしゃれな中年男性である。
スーツ姿なのだが、どこか違う。
着こなしというか、動きというか、「私はおしゃれです」光線を発している。
一見ふつうのサラリーマンなのだが、「ふつうじゃない」と思わせる。
いい意味で「遊び人風」と言えばいいのか。
スーツ、ネクタイ、靴にはカネ使ってます、という感じだ。
ただカネを使ってるだけじゃなくて、「皆様!見てやってください!」的気合を感じる。
私は、その気合を高く評価している。
その人が、今朝はどうしたことか500円くらいのアロハシャツに800円くらいのよれよれズボンで350円くらいのサンダルをはいていた。
しめて1650円。
会社が休みなのだろうか。
それにしてはいつもの時間だ。
「クールビズ」か、とも思うが、「クールビズ」を通り越している。
「クズビズ」だ。
どう見てもさえないおっさんである。
いつもおしゃれなこの人が、1650円とは?
頭のてっぺんからつま先まで、何度もじろじろ見たが、何度見ても1650円だ。
と思う。
が、自信がなくなってきた。
去年、田辺聖子さんの講演を聞きに行ったとき、田辺さんの服を1980円くらいだと思って家内に笑われたことを思い出した。
165000円かもしれないが、あんまりネウチないですよと言おうかと思ったがやめた。