本の広告。
『船井幸雄の 超!若返りと健康のコツ』
船井さんは有名な経営コンサルタントだ。
「70歳を超えてもますます元気!その秘密は?」
「年に講演二百数十回。毎月一冊の著書出版」
これを、「元気」と見るか「病気」と見るか、判断が難しい。
私は、「病気説」に傾く。
病気でないにしても、常軌を逸していることは確かだ。
「著書出版」と言っても、月一冊自分で書いておられるわけではないだろう。
「口述筆記」あるいは、「センセイが言いたいことはこんなとこでしょう」的「著書」だ。
たまにこのテの「本」(?)を読むことがあるが、一時間はかからない。
読み捨てだ。
船井さんは、環境保護にも関心を持ち、「調和」を大事にする方らしいが、ご自分がいかに無茶をしているかには気づいていないようだ。
講演にしろ口述筆記にしろ、口が達者でないとできないのは確かだ。
昔の人はよく言ったもので、年をとって身体は動かんでも口だけは達者。
何だか船井さんに興味を覚えてしまってホームページを見た。
いろいろコーナーがあったが、中でも素晴らしいのは、「秘書が見た船井幸雄」とか、「社員が見た船井幸雄」「身内が見た船井幸雄」とかいうコラムだ。
日常船井さんと親しく接している人たちが、船井さんの素晴らしさを讃えている。
自分のホームページで、自分を「秘書」や「社員」や「義理の息子」がほめたたえるのを見て喜んでいる船井さんを見て、ほほえましいと思うかむかつくか、難しいところだ。
私は、むかつく方に傾く。
もちろん、私をほめたたえてくれる秘書も身内もいないからひがんでいるだけなので、船井さんには気にしないでほしい。
気になったのは、秘書が「16年入社」とか「17年入社」とか皆新しいことだ。
やはり、一年もほめ続けるとほめくたびれてやめていくのではないかと邪推する。
本の広告とホームページをちょっと見ただけでこんなことを言うのもなんだが、船井さんが若返っているというより、船井さんの脳がこむら返りを起こしているように感じた。