昨日のライブはいつものようなできであった。
うまく弾けなかった。
なぜうまく弾けないのか。
指が動かない、ということくらいしか思い浮かびませんが。
甥が10月に結婚する。
その妹は11月に結婚する。
甥が「鹿せんべいツイスト」なら、姪のほうは当然「挨拶」だと思いこんで油断していた私を責められる人があるだろうか。
姪も披露宴で「鹿せんべいツイスト」を歌ってほしいと言ってきたのには驚いた。
私の甥と姪はちょっとおかしいのではないかと思う人があるだろうが、普通の若者です。
これまで奈良でしか歌ったことがない「鹿せんべいツイスト」であるが、甥は広島、姪は東京だ。
全国制覇に向けて大きな一歩を踏み出したといえるだろう。
平成17年は、私が第一次日本縦断ツアーを開始した年として記憶に残るだろう。
このツアーを成功させて、私を馬鹿にしてきたやつらを見返したい。
CDを聞いて、「よーこんなあほなもん作ったな」と言ったS君。
「一番だけは聞いたけど・・・」と気まずそうに言ったK君。
CDを渡して次に会うときまで聞いていなかったT君。
みんな高校時代のバカ正直な友達だ。
これまで何百枚かCDをばらまいたが、一枚だけ気になっているCDがある。
ウチの仕入れ商社の営業マンAさんに渡したCDだ。
Aさんは私より二、三歳上で、30年ほどの付き合いだが、実に堅い律儀な人だ。
何か依頼すると、必ず「このように手配しました」と電話をくれる。
そしてその後も逐一経過を報告してくる。
うるさく思うほどだ。
無趣味を自認していて、休日はごろ寝だそうだ。
私はAさんに「鹿せんべいツイスト」を聞いてもらおうとは思わなかった。
しかし、ふとAさんがどんな反応を示すかムラムラメラメラと好奇心がわきおこった。
CDを渡すと、Aさんは「おいくらでございますか」と言った。
金を払うと言って聞かなかった。
「そうですか・・・それでは・・・聞かせていただきます」
さてAさんの反応やいかに?
楽しみにしていたが、次に会ったときAさんは何も言わなかった。
その次も。
Aさんには奥さんも息子も娘もいる。
「私はアレですが、家内が面白いと・・」くらいは期待していた。
あの律儀なAさんは、「鹿せんべいツイスト」について、ついに何も言わないまま定年退職してしまった。
あのCDはどうなったんでしょうか。