若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

雰囲気情報コミュニケーション通信装置

日刊工業新聞

ジーエスアサインダストリーは、離れた場所にいる人の環境や感情などを、光の色でリアルタイムに伝える、「雰囲気情報コミュニケーション通信装置・障子」を開発した。

「雰囲気情報コミュニケーション通信装置」と聞いただけで、アホかいなと思ってはいけない。
東京大学大学院工学系研究科山田一朗教授との共同開発だ。

人間の感情を感じ取って伝えることができる!
どういうものか。
卓上型照明器具である。ガラスの円筒に発光ダイオードが入っている。5種類のセンサーがついていて、周囲の温度や人の活動状況をキャッチする。
発光ダイオードが、怒りを感じると赤、悲しみは青、喜びは黄色、平静な気持ちは緑色に光って伝える。

温度はともかく、感情をとらえるセンサー!
すばらしい!と感激しては損をするからやめなさい。

人の感情は、「音声情報から抽出する仕組み」
なんと科学的、情報的、IT的仕組みか!と感激しては損をするからやめなさい。声で判断するということだ。

怒鳴ってたら怒ってる、笑ってたら喜んでると判断する。あたりまえやがな、アホかいなとバカにするのはやめなさい。
ジーエスアサインダストリーも東大大学院工学系研究科の山田教授も真剣なのだ。
と思います。

だって、ジーエス(以下略)は、この装置を自社の重役室と秘書室に置く計画だ。重役室で重役が一人で真っ赤になって怒鳴ってる。秘書室に置かれた「雰囲気情報コミュニケーション通信装置」が真っ赤になって光る。それを見た秘書が、「アラ、専務怒ってらっしゃるワ」と思う。

秘書室で秘書のA子さんが電話で恋人とうれしそうにしゃべってる。重役室の装置が黄色く光る。専務がそれを見て、「くそ!またデートの約束か!」と怒るので、秘書室の装置はまっかっかだ。

ジーエスでは、病院の看護士詰め所と病室にも置いてもらうそうだ。詰め所の装置が緑色に光る。それを見た看護士が、「アラ、404号室の山田さん、安らかにお眠りになったワ。「南無阿弥陀仏」または「アーメン」という。

この装置を開発するにあたり、山田教授は、人間のありとあらゆる感情を繰り返し発光ダイオードにぶつけた。

発光ダイオードがたまらず訴えた。
「教授、気が狂いそうです」
「うむ、それがホントの発狂ダイオードだ」
「えーかげんにしなさい!」
「ホントにねっ!」