火曜日から熱が出て、今下がりつつある。
下がりつつあるが、なおモーローとしている。
かかりつけのお医者さんは愛想がない。
「風邪ですな。二、三日じっとしてんとしかたないですワ。熱はもうちょっと続くと思いますよ」
ものたりない。
半死半生、よろめく足をふみしめてやっとの思いで病院にたどり着いた私に、もう少しやさしい言葉をかけてくれてもよさそうなものだ。
いつものパターンの「三日熱」だったようだ。
24日の発表会直前に、三日寝込んだことは痛い。
きのうはヤマハも休んでしまって、尊師の直前レッスンを受けることができなかった。
いつになく順調に仕上がっていただけに痛恨の極みである。
それにしても、なぜ私はこんなに熱に弱いのだろうか。
脳の作りが繊細すぎるからだろう。
普通の人の頭は、頭蓋骨にかぼちゃを埋め込んだようなものだ。
少々の熱や、物理的打撃には大丈夫なようにできている。
私のは、頭蓋骨にクリスタルガラス製の迷宮を埋め込んだみたいなものだ。
熱と湿気で、モーローとするのは仕方ないか。
尊師からのメールでは、きのうのレッスンで、Y森さんも、手術後の薬の副作用か、いつもより頭がモーローとしていたそうだ。
い、いつもよりモーローとは!?
明日、スタジオでY森さんたちと合わせる。
モーローギターとモーローボーカルの激突ですね。