人物画教室の帰り、難波で昼食。
ワケのわからん店がふえている。
ピザのようだが、ピザじゃなくて、ややこしい名前がついていたりする。
そんな店には入りたくない。
わかりやすそうな店があった。
サンドイッチだ、と思ったが、サンドイッチとは書いてなかった。
でもまあ、見るからにサンドイッチだ。
パンが変わってると思ったが、わけがわからんということはない。
サンドイッチ屋さんとみなしてもよさそうだ。
私に言わせればハムサンドとチキンサンドということになるややこしい名前のものを頼んだ。
名前はややこしいが、食べたら、ハムサンドとチキンサンドだった。
おいしかった。
客が少なかったので、私が店を出るとき、イキのいい若い店員が四人、総出で見送ってくれた。
黒い短いエプロンのイケメン四人組である。
にこやかに、口々に、私に向かってなんかどなった。
何をいっているのかわからなかったが、顔つきからして怒っているのではなさそうなので、そのまま店を出た。
出た瞬間、わかった。
「グラッツェ!」
「グラッツェ!」
「グラッツェ!」
「グラッツェ!」
やかましワ。