若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

金総書記の健康状態

北朝鮮の金総書記の健康状態をめぐって、未確認情報が乱れ飛んでいる。

朝鮮人民共和国建国60周年記念式典に、姿を見せなかったからである。

韓国情報部などは、脳卒中説を流しているが、若草鹿之助商店北朝鮮事業部総書記チームによる確実な情報では、金総書記の健康に問題はない。

総書記はすねているのである。
北京オリンピック開会式が原因だ。

テレビで開会式を見た総書記は、建国60周年記念行事準備委員会のメンバーを招集した。

「委員長!開会式見たか!?」
「見ました」
「すごかったなあ!」
「すごかったですなあ」
「60周年記念パレードやけどな、あれ以上ハデにやってくれよ!」
「むっつり」
「開会式に負けんように頼むで!世界の奴らをあっと言わせたってくれよ!」
「・・・あのねー、あんたねー」
「あ、あんたって、誰に言うとるんじゃ!」
「いや、常識で考えて、出来るわけおませんやろ」
「出来るわけないて、他は切り詰めても、記念式典用の資材は充分渡してあるやろ!」
「資材は充分て、いつもの、ダンボール、ボール紙、発泡スチロールだけですやん」
「色紙とセロテープかてあったやろ!」
「総書記様、セロテープは、ニチバン登録商標です」
「やかまし!式典を彩るLED、発光ダイオードの開発はどうなった?」
「できました」
「できたか?青色ダイオードか?赤色か?」
「世界初、こげ茶色ダイオードです」
「こ、こげ茶色・・・」
「会場を、こげ茶色の光で埋め尽くして見せます!」
「うむ、ワシの恐ろしさを世界に示すのじゃ!」
「先日の、先進国首脳会議でも、総書記様の恐ろしさが話題になっておりました」
「え、ほんま?」
「総書記様はテポドンより恐ろしいと」
「むはは、あいつら、そんなこと、言うとったん?」
「こわいのはテポドンより、天パーどんやて」
「ワシは天パーとちゃう!何べん言うたらわかるねん!とにかく、光の祭典にしてくれ」
「マッチも、たいまつも不足で」
「光ってそれかい!人数だけはそろうやろな」
「みんな腹ペコですがな」
「くー!やめたやめた!式典にはでーへん!」
「出てください!総書記様は我が国人民の太陽なんです」
「そ、そうかな」
「最近は、親しみをこめて、金日食様と呼ばれています」
「その心は?」
「太陽はあるのに世の中真っ暗」
「えーかげんにしなさい!」
「ほんとにネッ!」