先月見た、「四分間のピアニスト」に続く、「秋篠音楽堂名画鑑賞会」上映作品である。
「四分間のピアニスト」に勝るとも劣らぬしょーもない映画ではなかろうかと心配していたのだが、これはよかったです。
あっさりしてる。
どちらにも、同性愛が出てくる。
「四分間」では、同性愛が、おぞましく異常なことのような扱い方で、とても映画にはできません的出し惜しみというか、ちらつかせ方で、気を持たせるだけ持たせて、結局どうということはないのである。
「読書会」の方は、若い女性が女性ばっかリ追いかけるんですが、それが何か的描き方なので、見ているほうも、そら、そんな人もいてるでしょうと落ち着いていられる。
お話は、6人の男女が、ジェーン・オースティンの作品の読書会を持つというのだが、6人のエピソードを語るという感じで、読書会はどうでもいいようなものだ。
ワケのワカラン映画といえばいえますが、世の中というか、人間、ワケのワカランもんですからなあ的描き方で、深刻ぶらないから、気にはなりませんでした。
同性愛、不倫、離婚、幼児虐待(?)など、今風の深刻な話が、非常にうまく省略してあって、大げさにならず、何となくつじつまがあってるような気になる。
最後は、ほんまかいなとあっけないほどのハッピーエンドになるけど、それも腹が立つほどではなかった。
最近珍しい満足の一本でした。