現代美術というと、ワケのワカランものである。
「これは現代美術です」といえば、なんでもありだ。
小説を書いて、文学賞に応募すれば、それは小説だけど、その小説の原稿を、「これは現代美術です」といえば、美術作品として通る。
と思います。
たたきつぶしたゴキブリを、これは現代美術です、といえば、それで通る。
と思います。
六車アキヨさんの展覧会に行った。
彼女の作品が、「現代美術」なのかどうかは知りませんが、面白いです。
作品は、「掲示板」をご参照下さい。
健康なような、病んでいるような、ヘンな作品ですね。
この、はがき大の作品を、150円で買った。
投資目的です。
この150円の作品が、150万円に化ける可能性がある。
六車さんにそういわれて買ったのなら、六車さんの口車に乗せられたということで、ちょっと面白いのだが、そんな面白い話ではありません。
現代美術とくれば、次は現代音楽だ。
ヤマハ発表会のリハーサルです。
これまで、1950年代のアメリカンポップスの名曲を歌い続けてきたというか、歌い損ない続けてきたというか、まあ、どっちでもいいけど、あのY森さんが、今回突如1970年代ハードロックの名曲「スモークオンザウオーター」を歌うと言い出したときは、首をひねってしまった。
なぜだ。
なぜ突然に唐突に藪から棒に身分不相応にハードロックなのか。
疑問はすぐ解けました。
ハードロックは、爆音である。
ボーカルが聞こえない。
アマチュアバンドがハードロックをやると、メンバーの音量競争になりがちである。
ギター、ベース、キーボード、ドラム、それぞれが負けまいとしてムチャクチャな音を出す。
結局、誰の音も聞こえなくなる。
その中で歌うのだから、少々ずれようが歌詞を忘れようが、誰にもわからない。
いいとこに目をつけましたね。
今日、一時間ほど練習したのだが、Y森さんが声を出して歌ったかどうか、わからなかった。
スタジオに、グワ〜ン!という音が響いて曲が始まったことがわかり、シーンとなって、曲が終わったことがわかっただけだ。
まあ、始まって終れば、それで良しとしなければならない。
明日の本番も、我々にそれ以上求めるのは酷というものだ。