若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

芸術の都パリ

朝から、京都市立美術館に行ってきた。

「新制作展」を見るためである。
カルチャーセンターの先輩のUさんという女性が出品している。
この人はうまい。
いつもパステルで描いているが、デッサンが確かだという以上に、実に力強い。
展覧会のためには、100号以上の風景画を描いているというだけのことはある。
人物画は、勉強のために続けているそうだ。

「新制作展」のついでに、同じ美術館の「芸術都市パリの100年展」も見ることにする。

京都市立美術館に行くのは久しぶりだ。
高校のころはよく行った。
京阪三條駅から、バス代がもったいないので歩いた。

私が、四十数年前に歩いた京都は田舎だったように思うが、今日バスで走った京都は大都会であった。

バスから、「社交ダンス:○○ダンス道場」という看板が見えた。
厳しそうである。

「日本ローマ字協会:ローマ字教室」という看板も見えた。
「ローマ字教室」というのは初めて知った。

さて、「新制作展」。
会場は二階で、人影まばらであった。
Uさんの絵は、ブルターニュの港を描いたものだった。
色は、教室での人物と同じブルー系統だった。
大きな絵は難しいものだと思った。

一階で「自由美術展」をしていたのでそれも見た。
会場は、ほぼ無人であった。
作品数は、「新制作展」のほぼ半分。
それで、「新制作展」の前売り500円に対し、「自由美術展」の当日600円は高いのではなかろうか。

両方とも、今年が第72回展である。
なぜだ。
同じグループだったのが、途中で喧嘩別れしたのだろうか。

二つの展覧会を見て、多勢の人が大きな絵を描いているなと思った。
私は、今年絵を再開したところだから、何のために描くか、などと悩まなくてすむが、絵を描くのが好きというのも困ったものかもしれない。

「自由美術展」の隣が、「芸術都市パリの100年展」。
会場は、なんちゅうか、凄まじい観客であった。
ジャイアンツ優勝おめでとうセール」みたいであった。

「日仏交流150周年記念」「京都市パリ市姉妹都市盟約締結50周年記念」という強引な展覧会なのであるが、いや〜、パリは強いですね。
都市対抗野球なら、パリが優勝だろうなと、わけのわからんことを考えた。

美術全集に出ていないようないい絵がいろいろあったので、ゆっくりは見られなかったけど、入場料1300円は、まあまあでしょう。