書こうとしたらまた変です。
がんばって入力してみます。
『若草物語』といえばエリザベス・テイラーかウイノナ・ライダーかというとこですが、ちがいます。
1964年日活作品です。
芦川いづみ、浅丘ルリ子、吉永小百合、和泉雅子の四姉妹というだけで、ただそれだけで『若草物語』という題にした神経の太さというか無神経というか、敬服いたします。
この四姉妹、大阪人という設定なんで女優さんたちが大阪弁でしゃべりまくるのが楽しい。『細雪』でもよかったんじゃないか。『細雪』だと谷崎潤一郎に怒られると思ったのか。まあ、なんでもよかったんだと思いますが。
この映画、題名と女優さんを見て、まったく期待しなかったけど、いいです。
一流の二流映画です。
青春映画とホームドラマとドキュメンタリーをごちゃまぜにした感じです。
「ロケ」というより「実写!」という感じの映像が生きてます。
1964年の東京です。
「映像美」ということについていろいろ斬新な手法を使ってるんじゃないでしょうか。
気合を感じました。
深刻な話が気楽に展開していくのもよろしい。
テンポよろしい。
いきなりスキー場になるのもよろしいし、女優さんたちがお約束という感じで、キャー!イヤーン!どすーん!と尻餅つくのもよろしいし、男優さんたちがさっそうとすべってるように見せようとして演じる方も撮る方もたいへん苦労してるのにもたもたすべってるとしか見えないのもよろしい。
男優のなかでは、芦川いづみの旦那さんが登場したときはびっくりした。
藤山寛美!
いや、いくらなんでもそれはない、と思ってよく見たら内藤武敏さんでした。
似てますな。
ほかにスケジュール空いてる人なかったんか。
内藤さんには悪いけど、芦川いづみに合わないと思います。
日活のホームページでこの映画を紹介してます。出演者名をずらずら並べてる中で内藤さんが最後なんです。方言指導の人なんかのあとです。忘れてて最後に入れたのかな。それとも内藤さんは「親族留め焼香」みたいなものなのか。
「親族留め焼香」には伊藤雄之助のほうがふさわしいと思うけど、当時の内藤さんはえらかったのか。
色がきれいだと思ってたらこれでもかと「コダックショップ」が出てきて浅丘ルリ子が宣伝しまくってたから、上等のフィルムをたくさん使わせてもらったんしょう。
この映画のDVDが2700円は高い。エリザベス・テイラー版もウイノナ・ライダー版も1000円です。
まあ、掘り出し物という気がしました。
ただ「主題歌」と「挿入歌」は気の毒を通り越してると思いました。