次女の結婚式が近づいて、大変忙しい。
DVD「新郎新婦思い出のアルバム」を見るのに毎日忙しい。
披露宴用に、長女が、「フォトストーリー」とかいうソフトで作った。
二人の赤ちゃん時代からの写真をアレンジして、ズームアップしたり、音楽をつけたり、なかなかよくできている。
新郎の分はともかく、娘は、赤ちゃん時代、幼稚園、小学校、中学、高校とかわいい。
非常によくできている。
よくできているのはいいのだが、私はこういうのに弱い。
取引先の社長の娘さんの結婚披露宴とか、全然知らない人でも、この手の「思い出のアルバム」を見ると泣けてくるので困った。
どういうわけか、取引先の社長の息子の結婚式だと、泣けてこない。
不思議である。
知らない人の娘でも泣けてくるのだから、自分の娘となると、これはもう大変ではなかろうか。
娘たちの学生時代から、結婚披露宴での「思い出のアルバム」は私の悩みの種であった。
で、式の日取りが決まったころ、娘に、「思い出のアルバム禁止」を言い渡したのであるが、そうもいかないということである。
嗚咽、号泣、慟哭、忍び泣き、むせび泣き、人目もはばからず泣きわめく。
これはかっこわるい。
どうする。
「思い出のアルバム」が写っている間、ずっと下を向いているというのはどうか。
ダメだ。
娘の赤ちゃんのときの写真がうつった瞬間、「かっわいい〜〜!」という叫び声がわきおこる。
まあ、一人や二人、「かっわいい〜〜!」と叫ばない変わり者もいるだろうが、まともな人間なら叫ぶ。
その声につられて見てしまうかもしれない。
どうすればいいかと考えに考えて、結婚式までに、あきるほど見ればいいという結論に達した。
「新郎新婦思い出のアルバム」DVDを毎日30回見る!
見続ける。
そのうちに見あきて、全然感激しなくなる。
披露宴で見ても、うんざりしていて涙も出ない。
これだ!
で、見続けてます。
もう、見あきました。
それでも見続ける。
もう見たくないという気持ちを押し殺して、徹底的に見続けている。
結婚式当日出発前まで見る。
これでだいじょうぶだ。
と思います。