若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

代行

朝のNHKTV「まちかど情報室」

「運転」や「家事」など、おなじみのもの以外にいろんな「代行業」がある。

結婚披露宴二次会幹事代行。二次会というのは、友達が取り仕切るのがふつうだそうだが、それでは友達に負担がかかる。そこで、業者が友達のようなふりをして、司会や受付をする。
「友達のようなふりをして」というと聞こえが悪い。「友達のノリで」といえばいいのか。
どっちでもいっしょのようにおもう。

結婚式の形も変化する。今は披露宴の司会は専門家に頼むのがふつうみたいだが、私たちのころは友達に頼むのがふつうだった。

小学生のころ、近所の家で結婚式があった。大阪では、あのころが「自宅結婚式披露宴」の最後だったのではないか。結婚したのは、私の友達「ぼくちゃん」の家に住む「たかちゃん」だった。当時、たかちゃんがぼくちゃんとどういう関係か気にもしなかったが、今考えてみると、ぼくちゃんのおじさんだ。

ぼくちゃんの家に遊びに行ったとき、重大な秘密がある、という感じで、たかちゃんの部屋にある雑誌を見せてくれた。
女の人の裸の写真がたくさんあった。見てはならないものを見てしまった!
背徳悪徳好色などという言葉は知らなかったが、そういう雰囲気に圧倒された。

なんとおぞましい雑誌であろうか。その『スクリーン』という雑誌の名前が頭にこびりついた。後に、『スクリーン』がふつうの映画雑誌だと知った時、カックンとなったのであった。

なんの話か。
代行業だ。

「プラモデル製作代行業」があるという。
これはいったい?製作するのが楽しいのではないのか。

Tさんを思い出した。娘の学校のPTAで知りあった人だ。私より少し年上の男性で、話しかたが「奈良の田舎の人」という感じの、味のある人だった。
Tさんが、油絵を習ってると言ったのには驚いた。全然結びつかない。

「今、何描いてるんですか」
「エヘッ。スナックのママ」
「・・・家でモデルになってもらってるんですか」
「いや、写真見て描いとんねん」
「人物、むつかしいでしょ」
「むつかしなあ。途中まで描いたんやけどな、むつかしよって、教室で、『センセ、あんた描いとくなはれ!』あはは」

私もヤマハの発表会で、むつかしいところだけセンベー君に弾いてもらったことがあるからえらそうなことは言えない。