NHK教育TV「新日曜美術館」で、三井寺の「秘仏」を紹介していた。
「秘仏」というのは、きらいです。
いやな感じだ。
意地悪で傲慢で独善的で排他的である。
「秘仏」と聞いただけで、目を背けたくなる。
「秘仏特別公開!」→見たくない!
いや、仏像を責めているのではありません。
「秘仏なんとか観音」に罪はない。
「秘仏」にしたやつに腹が立つ。
見たら減るんか。
「秘仏」のほうが、「公開仏」よりえらいんか。
ありがたいんか。
ご利益があるんか。
「秘仏」にする基準はあるのだろうか。
見たら減るから、というのが一番納得できる。
ありがたい仏像だから秘仏にする、というのでは、「公開仏」が黙ってませんよ。
「秘仏」は、できたときから「秘仏」だったのだろうか。
出来が良かったので、「うん!これ、秘仏!」というようなことなのだろうか。
途中から「秘仏」なら、なにかきっかけがあったのだろうか。
商売上手なお坊さんが、なんとなく思いついただけだろうか。
番組で、大きな黄不動の軸を公開していた。
高い足場の上で、係りの人が一人、マスクをして、白い手袋で慎重に扱っていたが、下で受け取る役目の二人は、マスクはしていたが、白い手袋はしていなかった。
なぜだ。
「秘仏」より、こっちの方が気になったのであった。